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September 14, 2005

展覧会二題噺

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いきなりですが、「鶴屋吉信謹製 黒糖あんみつ 577円」でございます。先週末、台風一過残暑厳しい東京上野、国立博物館平成館のラウンジで、こんなん頂いてサービスのお茶飲んで一息入れてたのは...はい、ワタシでしたf(^ー^;。

お目当ては「遣唐使と唐の美術」および「模写・模造と日本美術」の両展覧会in東京国立博物館でし。以下、例によって邪眼な感想文です...が...中国美術なんてな〜も知らないんですよ、ワタシ。んだもんでいつもにまして勝手
ほざいてますm(__)m>関係各位

残暑厳しい中、のこのこ東京くんだりまで出かけたのは、別段唐の美術に興味が有るわけでもなく、チラシのコピー&デザインがなんとも可愛かったからフキフキ ""A^^;。
下三分の一が海、残りが空。んで上方に白ヌキで「おかえり。」...昔々遣唐使として海を渡り、彼の地で亡くなった人物の墓誌が発見され、千数百年ぶりに彼を取り巻いていた文物とともに里帰り...なんて煽られれば、川原 泉ファンで「中国の壺」なんぞ愛読するワタシとしちゃー喰らいますわな(^^ゞ。

さて、展覧会の内容は...遣唐使がらみがぼっちり。あとは唐代の金工品やら陶芸品でございました。ほとんど出土品だし、見事なれどもなんかどっかで見たよなモノ(唐三彩の人形とか鏡とか)が多かったけど、会場はまぁみっしり満員。人の頭越しに近距離単眼鏡で見るのがやっとの盛況ぶりでした。
おんなじアジアの発掘品だったら、静岡県立美術館でやってた「アルタイ」だって負けないのになぁ...あっちはここまで人入ってなかったぞ...なぜだ???。
つらつらと観客様方の視線を眺めますに...やっぱ「黄金」ですな、「山吹色」がこっちのが多いです。たぶんそのせいだな、うん(←こらこらこら)。
某国営放送は「しるくろぉど」のイメージに「山吹色」をあしらい、遣唐使の里帰りってイメージでくくるとは、やるもんだな、東博。これ、タイトルが「西安博物館所蔵 中国唐代美術名品展」ぢゃ人は半分も入ってないと思うな、うん(←ほんとか?)。

でわ、券が共通なので(このへんが貧乏性)もう一つの方へ...

こっちだって、チラシのコピーは「模写だけで展覧会になるとは思わなかった。横山大観だったら言う」ですもんねぇ...。独立行政法人になってから、商売うまくなったか>とーはく。

さてさて...大きく分けますと内容は三つに分かれてました。江戸時代まで、絵の勉強はまず古い名品を模写することから始まっていた時代の「修行・お勉強」としての模写。たしかにホンモノではないし、「古いモノをきっちり写して何になる、もっと自由な発想で個性をのばさにゃいかぁん!!」っていうモノの見方もありますよそりゃ。だけどこのころの人達だって写生しなかったわけぢゃなし、名品をきっちり写して筆の動かし方や構図どり勉強するってのもアリでわなかろーかと思いますね。ピカソやマティスが石膏デッサン下手だったかってば、んなこたぁなかったワケですしね。

続きましては明治に入ってからの、岡倉天心一派による模写・模造。美術学校の教材にするためだったりなんだったりで、門下に命じて作らせたモノが中心になってます。これ、すごかったです。正倉院御物の写しを作ってる段階で、埋もれてた技術が再興されたりもしましたし、絵画模写にあたった大観やらのその後の活躍を見れば、どん詰まってた当時の現況を打破するのにも役に立ってるですしね。自分の手法を追いかけるコトも大事だけど、古いモンからでも獲れるモノは獲っちまう獰猛さがないと一級にはなれんのですね〜...なんて思いました。

さてさて最終章は保存のための模写・模造です。ほら、高松塚古墳とか最近色々あったぢゃないですか。法隆寺金堂壁画なんぞ事故で焼けちゃったから、模写でしかみれないじゃないですか(まぁ法隆寺の場合は...)。
んでですね。そんなもん写真でい〜ぢゃねぇか、と思ってたんですよ。なんだって手で書くんだ、と。でもね、やっぱこれ手で模写しないと駄目ですよ。「紙に書いた絵」に見えないですよ、ホント。漆喰ひっぱがして持ってきたみたい。だって全体を撮影したら細部は写らないですけど、模写ですからもぉ剥落の厚さから、裏の壁土までみっしり書き込んであります。いつぞや見た植物画の世界に一種通じる迫力は、模写ならではですね。

ま、お商売も上手になったけど、さすがやるこたやるわいな>東博。ってのが今回の感想でし。だってね〜常設展示室にはこっちに展示してある模写のホンモノが、しれ〜っとあったりすんだもんな(^◇^;)。

東京国立博物館→http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=X00/processId=00

で、蛇足ですが...会場は平成館2Fだったです。んで、何分の一スケールかはしらんのですが、「法隆寺五重塔」の模型が展示してあったです...模型たって無慮5mはありそうなシロモノで...収蔵室&搬入ルートどーなってんだろか、ここ(^_^;)。

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