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August 19, 2006

県美ぞ〜さんvsプライスぞ〜さん【第一部!?】

Zoh

静岡県立美術館は本年度で開館20周年。ただいま「コレクション20年の情熱 II 時代を超える個性 -若冲、クレーから戦後アメリカ美術まで-」開催ちう...んで、画像は県美の記念スタンプです。図柄は伊藤若冲「樹下鳥獣図屏風」右隻の「ぞーさん」です。あ、「右隻」などという業界用語!?に付きましては、お手数ですが以前ご質問頂いた際に書きましたコメント若しくは美術史辞典等でご確認下さいm(__)m。
んで、「樹下鳥獣図屏風」は今回のコレクション展でも目玉の一つ。入ってすぐに草間彌生,ヴラマンクの作品と並んでまして...一見なにやらモノスゴイ光景になってます。この3人の作品が並ぶと凄いし見事だし迫力あるですが、前にもネタにしましたとおり、諸事あっさり好みなワタシには...どぉもこの...寝起きに「大盛りヒレカツ丼(特上)」喰らわされたよーな、重ぉい衝撃が肝臓に来ます(^^;。次の部屋のクレー見て「ほっ」としたりしましてね(^^ゞ。

さてさて、この吉祥イメージを「みっちみち」に詰め込んだ極彩色且つ升目書きのこの屏風。また作者の伊藤若冲という人の名前。最近よく見ますし耳にします。そも享保元年(1716)〜寛政12年(1800)年の生涯を京都で過ごした伊藤若冲という人...当時は人気もあったようですし、作品だって結構残ってるし、美術史の世界では無名ってこた無かったよーですが...1970年代半ばっくらい前に「奇想の系譜」なる本で、長沢蘆雪とかと一緒に紹介されたのを機にメジャーデビュー!?。んでもって最近なにやら一気に「ぶれーく」してるです。
宇多田ヒカルは"SAKURAドロップス"のPVのバックに使われたり、何やら"江戸時代のヒキコモ&ヲタク画家"なんてフレーズで民放組に取り上げられたり、ガイコクで活躍する日本のワカテビジュツカさんが「スーパーフラット」ってコトで、「アニメと共通する画面の平面性」なんつってみたり...「樹下鳥獣図屏風」は県美の開館時からあるですから、静岡県も良い時期に購入したモノです。今買おうたって値段上がっちゃって買えませんよ、きっとf(^ー^;。

で、だ。

あんまり露出機会??のなかった若冲の作品に惚れ込んで買い集め、しだいに同時期の他の画家さんの作品も集め、日本美術の半端無いコレクションを作りあげ、日本の研究者にも協力的で前述の本が出るきっかけ作ったのは、プライスさんとゆーアメリカの人(おおがねもちらしい)です。...話がそれますが、海外のお金持ちは凄いらしいですよ。コレクターがコレクションを寄贈するといっても作品に「土地・建物・運営資金」までセットにしてポンって場合が多いそうです。そんくらいしないと夢見が悪いっくらいのアコギなコトやってんですかね(^^;(←こらこらこらこら)...。こういう文脈&プライスコレクションの豪華にして莫迦高い作品集がAmazonのTopに乗ってるなんていいますと、何か良いモノはみぃ〜んな海外流出してそうですが、んなコトぁ無いです。なんか若冲の看板みたいに言われてる升目書き(モザイク描法)の作品は3つ知られてますが、2つは国内にありますし、他の主立ったモノも国内にあります。日本国だってそーそー莫迦ぢゃないのです(^_^)b。

そんでもって、だ。

Hani

8/27まで、東京国立博物館では「プライスコレクション 若冲と江戸絵画」開催ちう...えぇ見に行きましたよ、この暑いのに上野まで(^^;。東博平成館はモノスゴイ人出でして、中でも呼び物のモザイク描法「鳥獣花木図屏風」は黒山の人だかり。覚悟はしてましたし、こっちだって「きれいなものめぐり」と「しゃしん」に関しては自他共に認める「実践派こすぷれ野郎」。慌てず騒がずカバンから、予て用意の独逸製近距離単眼鏡と日本製望遠ルーペをば取りいだし、会場入り口で貰った出品リストに鉛筆でチェック入れながら"Target At Opportunity"な"Close Quarters Battle"を展開して参りましたとさ(^◇^;)。

...以上、前置き..これでやっと標題にたどり付いたです、ぢつは(^^;。静岡県立美術館「樹下鳥獣図屏風」とプライスコレクション「鳥獣花木図屏風」は、両方とも吉祥イメージ「みっちみち」に詰め込んだ極彩色且つ升目書きの六曲一双屏風で、ちょっと見は瓜二つなのです。画集で見てもすぐ解る違いは右隻の「ぞーさん」。県美の「ぞーさん」は背中に何も掛けてませんが、プライスコレクションのは敷物!?掛けてるです。ほんで、細かいコトいいますと県美のほーが陰影も色彩も細かく、「手間暇かけてます」感が強いんですな。ほんだもんで一部方面ではプライスさんちのは「若冲の作品か若冲工房の作品か」だの何だのと議論があるです。だもんで「みぃはぁ」なワタシは実物見て比べたくなり、えっちらおっちら上野に出かけ、こんなタイトルの雑文を書き始めたんですね。

で、実際見て来ての感想は...


勉強になったけど...


どっちにしろ欲しくない(爆)



....ほんで、今回の「展覧会二題話」、ほかにも色々感想書きたいコトが有りますので続きますm(__)m。

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Comments

プライスコレクション、あまりの混雑ぶりを聞き及んで行くのを躊躇ってしまいましたが、10月の京都を見に行くことにしました。

たまたま出張が重なりまして、なにか展覧会でも・・・と思って探したらビンゴ。

京都の近代美術館は建て替え前の木造時代に行ったきりだったりしますが、あの階段室が好きだったんですけどねぇ。新しい建物はどんななんでしょ。レイアウトは古いのと似ている気がしていますが。

Posted by: akira isida | August 28, 2006 at 21:14

>isida様
ども(^^)。京都の近代美術館は新しくなってからしか知らないのですけど、なかなか奇麗な空間ですよ(^^)。喫茶室から疎水眺めるのもよいですし、そこそこコンパクトなのでお気に入りです(^^)。

京都でしたら、同じく岡崎公園内,京都会館東側の細見美術館もお薦めです(^_^)b。小さな部屋から部屋へ渡り歩く形で、路地をつたってお茶室でお道具拝見するよな感じです。お土産コーナーもよいし、レストランはisida様にもご満足いただけるのでわないかと(^^ゞ。

Posted by: 1sugi | August 28, 2006 at 23:38

>再びisida様
...細見美術館は京都会館の「西側」でした。お詫びして訂正いたしますm(__)m。
三条高倉の京都府京都文化博物館もお薦めです(^^)。本館1階のお店も面白いですけど、別館は旧日本銀行京都支店で赤レンガで重文です(^^ゞ。確か元の大金庫の中が喫茶店になってたと思います。イノダコーヒーも近所だったと...。

Posted by: 1sugi | August 29, 2006 at 18:30

いろいろご教授ありがとうございます。
細見美術館も良さそうですね。

いちおう火曜日の朝から上洛しまして、その日は某国際会議場で発表しなくちゃいけないのですが、翌日は丸ごとフリーにしましたから、いろいろ行けるでしょ。イノダの「コーヒ」も久しく飲んでないですねぇ。

日曜日に本屋をぷらぷらしてましたら、背中に敷物かけている象さんがブルータスの表紙になって積まれてました。

うーーーん、また混んじゃうぢゃないかぁ。余計なことをしやがって>>マガジンハウス(笑)。

Posted by: akira isida | September 04, 2006 at 20:59

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