« 無題 | Main | 暇人だものVol.3 »

July 16, 2007

伊太利亜名画だじょ。(長文注意)

さても。

以下、終了した展覧会についての感想文です。個人的な心覚えとしての勝手な感想文ですから、例によってなんの役にもたたないネゴトでありますので悪しからず。そんなもの書かなくてもよいんですけども、一応書いておかないと何処で何時何見たのかわからなくなっちゃうですね...最近物忘れが激しいんですよねぇ(__)。

自分自身の老化退行現象って奴も悲喜交々あって我ながら面白いのではあります。いずれそのうち「瘋癲中年行状記」でも書いてみましょうかね。

それはそれとして今回は感想文。ネタは静岡県立美術館で7/8まで開催されていた「ヴェネツィア絵画のきらめき」展でございます。

ワタシは「みぃはぁ丸出し」に美術館だの博物館だのをウロウロするのが好きである、と、申し上げますと、ですね「あのなんていうの???抽象画ったっけ???...あーゆーのって何がいいのかねぇ。何が描いてあるのかもわからないし。1sugiさんあーゆーのわかるの???」とか、「古い絵ってなんか暗いし大仰だしお上品ぶってるし、現代若手の人の方が"カワイイ"よね。1sugiさんって古いのも見にゆくけど、あーゆーのがわかるの???」なんて言われるコトが時たまあります。
今までそーいったご質問にはゴニョゴニョ「おてんきのはなし」なんぞにすりかえて誤魔化して正直におこたえしてませんでした。が、この場をお借りして正直にいいましょう、実は、




どっちも全くわかりません。




美的センスなんざ欠片も持っちゃいませんから、現代美術の「深い内面性」とか「作者の鋭い問題意識」なんて読めません。
壊滅的に無教養だからはるか昔の紅毛人が耶蘇の信心の為に描いた絵の意味だの、何気ない肖像画や静物画に籠められた意味だの歴史的背景だのは読み解けないです。

ぢゃ何で見に行くのかとお尋ねですか???。それには即答できます。「きれいなもよう」を眺めてぼぉっとするのが大好きなだけです。そのあと売店を物色して妙なモノ買い込むのが大好きなのです。要するに「みぃはぁ」(^_^;)。

「装飾的」で「平面性の強い」日本画は「もようっぽい」から大好き。古いのと新しいのと比べると、新しいほうが「お約束無視」で「背負ってるモノが少ない」ようで好み。「物見遊山」で展覧会を見て歩くので「泰西名画」は少数の例外を除き、敬して遠ざけて...でも苟も「みぃはぁ」を自称するなら何でも見なきゃ...

というのでいつもより気合いを入れて毎度お馴染み静岡県立美術館「ヴェネツィア絵画のきらめき」展会場に突撃。

ちょっこし予習もしたんだぞ。ベネツィア派ったら明るい色彩華麗なタッチ。教会や市の注文による大きい記念碑的なのもあるけれど、富裕な商人さん等々ご注文の個人コレクション向けも多いんだ。んで、それらは物語性をあえて薄め、人物や風景を上手に使って詩的情景を感覚的に表現してるのですと。その点において従来の殻を破るモノであった、と...ふみゅ...「色がパァっと派手」で「サイズ的に莫迦でかく無く」て「神話聖書等々に詳しくなく」ても楽しめるってコトかぃ(^_^)b(←こらこらこら)。

で。約一時間後、気合い負けして疲れ果てた「みぃはぁ」が一人...。

前述の特徴はありました。色は明るいし聖人様も親しみやすいお顔で描かれてます。背景の景色も普通に自然な感じでよろしい(^^)。歴代頭領の肖像画も過剰に荘厳されておらず、「この人は因業で嫌われてたな」「なかなかいい男だけど実務はどうだったんだろ???」なんて想像できるぐらい人間ぽい。大きさも「まぁごりっぱ」ではあるけれど呆れ返るほどデカくはない。確かに各種参考書のいうとおり...確かにそのとおり...ワタシの狭い見聞からしてもそのとおり...同時代のモノと比べると確かにそのとおり...doujidai no mono to hikakusuruto...問題は、ここか。

ワタシは21世紀の今を極東日本の田舎街で生きてる「みぃはぁ」な人間。絵を見ることも「みぃはぁ」相応に好きなゆえに印象派以降の作品も知っている。その目でみちゃうと「くらぼったく」て「でかく」て「ひととおり神話聖書のあらすじ知らないと楽しめない」よに思えたです。

たとえば「タイプは違えど奇麗なおねいさんがハダカで3人いてイケメンの羊飼いがそれを見てる。しかも屋外!!」なんて絵が今回もありました。確かにそれだけ見ても奇麗な絵だしいいんですけどね、これ「パリスの審判」なんですよ。ギリシア神話のとくトコロによるトロイア戦争の発端っちゅーかなんちゅーか...説明してると長くなりますから「ぐぐって」下さい。そーゆーコトです。題名が違ってても人物が不当に小さくてもこのパターンはこのお話なんです。何故っていわれても「そーゆーコト」です。
たとえば赤ん坊抱いたおかぁさんがいる絵がある。なんだか和やかで平和(^^)...聖なる者を示すという「天使のわっか」等々が描き込んでなくてもおおむね聖母子です。おかぁさんのシャツが赤で上着が青だったら確実にそうです。当時はそーゆーお約束なんですから。

っちゅよな具合にですね、「定番のお題」「お約束」ってがありまして、それらを当時の人は共通認識として知ってるから(今ならさしずめ"赤いのは三倍速い"ってのは自明の理、みたような意味で)画家さんも趣向を凝らしやすいんです。「お約束は間が命」ですから、決まったお題であればあるほどウデの見せ所なんですとさ。

当時としては端唄の一節ってなもんで、「みんな知ってる俗っぽいわかりやすいコト」でも時代がかわりトコロが変わるとムズカシクなります。いくら調べても勉強しても「そのくにのとうじのひと」の視線にはなれません。「きれいなもの」好きの「みぃはぁ」としてはハガユイのです。「そのくにのとうじのひと」の目線で絵を見ることができるメガネが買えるなら速攻買いますね、ワタシ...3万円以内ならば、ね(^◇^;)。

っちゅワケでですね、ワタシのよな"薀蓄タレの「みぃはぁ」"は、この手の展覧会は脳内ぐーぐる総動員体制で行かないと会場で行き倒れますから、一つ見るとヘロヘロになります。かといってあんまり点数が少ないと「こうきゅうなコトした的みぃはぁ気分」が満たされないのですよね(^_^;)。その点今回の展示は丁度よかったです(^^)。

あとですね。

ヴェネツァ派の有名人ったらベルリーニ,ジョルジョーネ,ティツィアーノ,ティントレット。こいつらやっぱ上手いです。技術も凄いしセンスも凄い。「お約束ごと」を完璧な技術でこなしたうえに個性出してきます。難しいコト抜きにして会場内で目立ちます。人だかりがしてました。

やっぱ「みぃはぁ」に軽薄にノンセクションノンジャンルに「きれいなもの」見にゆくのは楽しいな、と(^^)v。

|

« 無題 | Main | 暇人だものVol.3 »

きれいなものめぐり」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36329/15775980

Listed below are links to weblogs that reference 伊太利亜名画だじょ。(長文注意):

» ギリシャ神話の構成 [ギリシャ神話]
突然のトラックバック申し訳ありません。星座やギリシャ神話大好き人間のサイトです。 ご迷惑でしたら削除して下さい。 [Read More]

Tracked on July 17, 2007 at 02:32

« 無題 | Main | 暇人だものVol.3 »