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November 16, 2007

特別展「狩野永徳」を見てきた。

Misuya
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(起)...京都三条糸屋の娘
(承)...姉は十八妹は十五
(転)...諸国大名は弓矢で殺し
(結)...糸屋の娘は目で殺す


中学時分、五言絶句の構成を習った時に「まぁ難しく考えるとヤヤコシイけど、起承転結ってこーゆーコト」って先生が教えてくれたのが此の戯れ歌だったっけ。そんときに「実際には『糸屋』じゃなくて『針屋』がある」ってコトも教えて貰ったんだっけ...以来、京都とは縁があるなぁ...

なんて、2007.11.14(水)京都三条通河原町西入ルな「みすや針」の路地入り口で、「この番手の針を買ってこい」と母様から渡されたメモ紙探してたのは、はい、ワタシです(^_^;)。

創業360年を誇るここの縫い針は使いやすく、また待ち針はカワイくて有名でしてね。昔の人は「必需品だし軽いし分けられるし」ってんで京土産にしたそうです...しかしね、「ちいちゃい&カワイイ+小分けにできて日持ちがする良品」に故事来歴をトッピングしてブランドイメージを高め、きちんと田舎モンから獲るモノ獲りつつ売り切った上に損した気にさせないとはね...田舎モンをあしらい続けて1200有余年、日本最強のコンテンツビジネス都市だわねぃ(^◇^;)>京都。

さて。

別に京都まで針買いに行ったワケではございません。京都国立博物館まで特別展「狩野永徳」を見に行ったのです。新聞その他で「30日限定 京都の奇跡。」なんてコピーで煽ってるし、実際内容もその通りとなりゃ「みぃはぁ」なら行くしかないでしょ??。

んで、京都駅に着いて京博ケータイサイトで確認しましたら「待ち時間200分」(@.@;。ならば先に買い物しちまえ、と市バス205系統で河原町三条。針買って寺町通,新京極通,錦小路通をぶらぶら...四条通に出て東に歩いて...コマコマチマチマ買い物して祇園。
15:00過ぎたら待ち時間も「80分」になったから頃はよし、市バス206系統に詰め込まれて博物館・三十三間堂前で下車。行列に並ぶ前にちょいと常設見て...そーいえば...

Kyouhau
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こんちわ...ちょっといいですか???
ええけど何ぃ?。
東京上野の人と静岡の人が心配してましたよ。
何て?。
京都の人んトコロは他みんな仏様だから話しが合うのかなぁって。
みんな中々出来たえぇ人やし、大丈夫やよ。
そぉですか。ほな、行列ならびますし、失礼します。
おおきになぁ〜。

並んで...文庫本読んだりケータイいじくってるウチに順番が来たので館内へ...

え〜っと。

アタリマエですが、こないだ佐野美術館で見てきた琳派とは随分違います。なんか「カクカク」してます。大体デカいし(^^;、画題も中国風なんですよね。
サイズ的に小さく、画題も優しいパーソナルユースのカワイイのもありますが、輪郭線やら襞の描き方がカタヒジ張った感じでしてね。
あ、下手で妙に力入ってカタイってんじゃ無いですよ。筆の走り方はスザマジイですよ、念為。

琳派の作品は出来るなら手にとって、細かいトコまで「寄って部分を拡大」して舐めるように見たくなりますが、永徳はじめ狩野派の作品は「引いて全体を見渡し」たくなるですね。
寄ってみれば巣父が連れてる牛の顔がマヌケでカワイかったり、花鳥図押絵貼屏風に描かれてる鳥の目付きがどいつも陰険だったり、遠くから見れば奇麗なきちんと描いた松だけど、実際無茶苦茶粗く乱暴に描いてあるの発見してアキレたりして面白いですけどね...やっぱ大きい空間でヒキジリ充分とって全体見た方が、いいな、と。

彼の有名な洛中洛外図には細かく人物が描いてあり、中にはケンカしてる奴とかナンパしてる!?奴とかもおりまして、双眼鏡で人波ごしに眺めてて飽きないですけど、引いて全体みると金色の「もこもこもこもこぐも」と緑や朱や黄土(とんでもなく上等な岩絵具に違いない)で描かれた部分のバランスが実に奇麗(^^)。全体で一つの抽象画みたい。それにですね、写真で想像してたより遙かにデカイんですわ、これ(^^;。

んですからね、唐獅子図屏風だの檜図屏風なぞの「金碧大画」はとゆー奴は、サイズ的にも莫迦でかく...唐獅子なんざ実物大のライオンよかでけーんじゃねーか、と。もぉそりゃ「見る人を圧する」ってなこーゆーコトかと実感できます。

う〜にゅ...この展覧会のキャッチコピーにゃもう一つありましてね、曰く、「信長さま・秀吉さま ご推奨!! 天下をとった絵師、京都に見参。」

小さな優しい墨絵も完璧に描ける上に極彩色の大画面も構成できる。風俗画も肖像画も動物も描ける。ただそれらを描けるだけじゃなくて「真・行・草」の描き分けも出来ちゃう。んでもって工房を率いて大きな注文もこなしちゃう...天下獲った力ってのは、きっとこの「幅の広さ」なんでしょね、きっと。画家として超一流なだけではなく、「スタジオ代表」としても「働きがある」人だったのでしょうね、きっと。

でもさでもさ。何でも描ける人だけど、武張った大物も描けるけど、ホントは墨一色で優しい絵を「すぅっ」っと描くの大好きだったでしょ?。大きいの描いたあとに独りでそんなん描いて和んでたでしょ?。イマサラ怒らないから正直にゆってごらん(^_^;)>永徳さん。
入り口のほーまで戻って"梔子に小禽図"とか"柿本人麻呂像"とか見てるとそんな気がするんだけど、ホントはちっちゃいので筆法あれこれ工夫するのが好きだったんでしょ、そこんとこどーよ、正直にゆってごらん(^_^;)>永徳さん。

さて。

Kyohaku_2
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名残は尽きねど月も出たし帰ろうか...ん???、なんで松林図屏風のパネルがあるのさ???。なんか書いてあるな...

「三年後のお約束。  

     狩野派が怖れた絵師。

               長谷川等伯 展

      2010.4~5 京都国立博物館」

............................(^◇^;)

汲めども尽きないコンテンツ都市、京都及び京都国立博物館に、脱帽(__)。

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